頭頚部癌治療の効果予測と予後に関するポジトロンCTを用いた臨床研究
Project/Area Number |
13770978
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kobe University (2002) Osaka City University (2001) |
Principal Investigator |
阪本 浩一 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (10291593)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 頭頚部腫瘍 / PET / 上咽頭癌 / 喉頭癌 / 腫瘍マーカー / 予後 / ポジトロンCT / FDG / 治療効果予測 / 予後因子 |
Research Abstract |
平成13年度から14年度までの2カ年にわたる本研究の第2年度を終了し、以下の成績を得た。 1)上咽頭癌に関してFDG-PETが、治療効果・予後とどのように関連するかを検討し、予後因子としてのFDG-PETの可能性を評価した。上咽頭扁平上癌18例の治療前後にFDG-PET検査を施行した。FDGの集積はSUVで定量的に評価した。治療前SUVは平均9.65±3.69であった。T分類との関係では、進行例にSUV値が高い傾向がみられたが、Nの有無では有意差は認められなかった。治療後SUV値は、平均2.32±0.52と有意に低下した。治療前SUVを9.0を敷居値として3年生存率をKaplan-meier法で比較したところ、高集積を示した群で生存率が低い傾向が認められた. 2)ステージIII, IVの進行した喉頭の扁平上皮癌を対象に、治療前のFDGが予後と関連するかを生存率について検討した。対象はステージIII, IVの進行喉頭癌20例である。治療前にFDG-PET検査を施行した。治療は、放射線療法を主体としたものが9例、放射線治療に手術療法が併用されたものが11例であった。症例を治療前のSUVで9.0以上の高集積群と、9.0以下の低集積群に分け両者の生存率をKaplan-Meier法で比較した。両者の差はLogrank-testで検定した。全20症例中、高集積群が7例、低集積群が13例であった。両者の、累積生存率は、低集積群が有意に高集積群より良好であった。(p=0.0114) 3)頭頚部の代表的な腫瘍マーカーであるSCC抗原とシフラ21-1とFDGの集積を比較した。偏平上皮癌21例(男19例,女2例,平均65.7歳).FDG-PETによる原発部位の集積(SUV)は11.9±4.9で,シフラ21-1は4.7±6.1ng/ml,陽性12例,SCC抗原は1.5±1.4ng/ml,陽性7例であった.これらの陽性・陰性例間でSUVの有意差はなかった.シフラ21-1単独陽性9例,SCC抗原単独陽性4例,両方陽性3例,両方陰性5例で,これらの間にSUVの有意差はなかった.原発部位別では,上咽頭と下咽頭でシフラ21-1の値が高く,陽性率も高かった.組織分化度別では低分化型でSUV,シフラ21-1が高く,SCC抗原は低かった.頸部リンパ節転移の有無では,いずれも転移症例が高い値であった.放射線化学療法後のSUVは3.45±0.81と有意に低下し,SCC抗原,シフラ21-1陽性例では低下する例が多かった.経過中に再発した例で,治療前陰性が再発時SCC抗原陽性となった例があった.2年度にわたる検討で、従来、頭頚部領域では、明らかではなかったFDG-PETの予後への関与の可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)