Project/Area Number |
13771002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
樋口 哲 産業医科大学, 医学部, 助手 (80299627)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 蝸牛 / NO合成酵素 / 血管条 / in situ hybridization / 培養 / 辺縁細胞 / RT-PCR |
Research Abstract |
蝸牛における一酸化窒素(NOS)の局在を細胞レベルで検討するため、in situ hybridizationをおこなった。ウィスター系ラットを灌流固定後、蝸牛を摘出。後固定、脱灰を経て、OCT compoundに包埋、凍結切片を作製(コントロール)。蝸牛血流障害負荷として、前下小脳動脈、椎骨脳底動脈をクリッピングしたもの、さらにクリッピングし時間をおいてクリップを除去して血流を再開通させたものについても同様に凍結切片を作製した。これらの切片に対しNOSのRNAプローブを用い、in situ hybridizationにて比較検討したが、コントロール群、蝸牛障害負荷群の間に明らかな違いは認められなかった。これについては蝸牛の側副血行路、固定・染色等の手技的な問題などが影響している可能性が考えられた。in situ hybridizationでは血管条、らせん靭帯、らせん神経節などにNOSの発現を認めた。一方、蝸牛外側壁組織を採取市、これを組織培養して血管条辺縁細胞と思われる細胞の増殖を認めた。この培養辺縁細胞についてもNOSのRNAプローブを用いてin situ hybridizationをおこなったところ、eNOS, iNOSの発現が認められ,eNOSの方が強いシグナルであった。これまでの研究によりやはり蝸牛においてNOSが発現し,内耳機能の調節に関与していることが示唆された。
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