NK細胞におけるCD2分子を介したシグナル伝達機構の解析(新たな歯周病治療法開発のための基礎的検討)
Project/Area Number |
13771121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
井上 博 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (10330143)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | NK細胞 / CD2 / シグナル伝達 / LAT / raft |
Research Abstract |
NK細胞のCD2分子を介した活性化シグナルの伝達経路について検討をおこなった.1)CD2架橋刺激による細胞内アダプタータンパクLAT(linker for activation of T cells)のチロシンリン酸化状態の検討:NK様細胞株(NK3.3)をpolystylene beadsに固相化した抗体(Control, CD2,LFA-1,CD28,FcγRなど)により架橋刺激を加えた.抗リン酸化チロシン抗体を用いたWestern blotting法により、LATのチロシンリン酸化状態を検出した.その結果CD2架橋刺激にて、細胞内アダプタータンパクLATのチロシンリン酸化の増強がみられた.CD2架橋刺激におけるLATのチロシンリン酸化の増強はCD2の濃度依存性に認められた.またCD2架橋刺激後30秒でLATのチロシンリン酸化が認められ,以後5分で最強となる事が確認された.2)LAT結合細胞内シグナル伝達物質の同定:1)で得られた可溶化タンパク質を抗LAT抗体にて免疫沈降を行いLATに結合した細胞内シグナル伝達物質の同定を行った.その結果、LATとp85との結合は、CD2架橋刺激依存性でありPl3-kinaseのN末端SH2とC末端SH2の両者で認められた.また、LATとPLC-γ1との結合はCD2架橋刺激依存性でありPLC-γ1のN末端SH2とC末端SH2の両者で認められた.今回の結果により、CD2架橋刺激によりNK細胞が活性化されアダプタータンパクのLATがチロシンリン酸化される.LATはp85やPLC-γ1と結合して活性化シグナルを伝達していくことが明らかとなった.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)