Project/Area Number |
13771130
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
吉岡 雅之 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (60332805)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
|
Keywords | 歯質 / 修復物 / 接着界面 / ナノレベル / ハイドロキシアパタイト / 脱灰 / 歯質接着 / 機能性モノマー |
Research Abstract |
歯質と保存修復物の接着界面は多方面から検討されているが、これまで接着界面の分子レベルでの研究は、測定水準の限界ならびに分析手法の困難性により十分には行われておらず、その詳細な検討が待たれている。また、保存修復物の接着性及び耐久性の向上には、接着界面における反応機構の解明が必要不可欠となっている。本研究では、各種酸を合成ハイドロキシアパタイト、歯質に反応させ、イオンの動きを分子レベルで分析することにより、酸による硬組織無機成分に対する接着・脱灰メカニズムの一端を明らかにすることができた。つまり、酸による接着および脱灰メカニズムは、酸分子とカルシウムとの結合力の違いが大きく影響を及ぼしており、この概念は、特定の無機成分だけでなく、骨のような結晶性の低い硬組織からエナメル質のような結晶性の高い硬組織にまで適用できる概念であることが示唆された。 また、合成ハイドロキシアパタイトを用いた接着機構の検討を実際の歯質に反映させるため、抜去歯牙(エナメル質、象牙質)に各種機能性モノマーを反応させ、表面に分子一層が結合した試料を作製し、形態学的観察、表面分析、溶出イオン分析を行い、エナメル質及び象牙質に対する各種機能性モノマーの接着機構を検討した。 本研究の成果の一部は、Journal of Biomedical Materials Researchにおいて論文発表を行い、また、この研究テーマを基に行った学会発表(第38回日本歯科理工学会学術講演会、福岡市)に対して、研究奨励賞を受賞した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)