Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本学学生および職員より正常有歯顎者5名を選択し,身体運動として両側の握力測定を行わせ,その時の咬筋,側頭筋前部および胸鎖乳突筋の筋電図,下顎運動,頭位,重心動揺を同時に記録し,多用途生体情報解析プログラムにて分析を行った.また,身体運動時の咀嚼筋筋活動および下顎位の分析から,被験者を身体運動にクレンチングの発現する群(Clenching group:3名)とクレンチングの発現しない群(Non-clenching group:2名)に分類し,Clenching groupに対して意識的に開口を行わせた場合,また,Non-clenching groupに対して意識的に噛みしめを行わせた場合の頭位変化,重心動揺について測定を行った.なお,測定は閉眼状態で行い,初期閉眼効果を考慮して測定を開始した.さらに,クレンチング時の咬合力バランスを測定し,分析を行った. 得られた結果は以下の通りである. 1.身体運動時の頭位については,Clenching groupでは運動の開始に伴い前屈する傾向が認められるものの,側屈,回旋については一定の傾向が認められず,Non-clenching groupでは一定の傾向は認められなかった.なお,重心動揺については,各分析項目に有意な現象は認められなかった. 2.Clenching groupの被験者に対して身体運動時に意識的に開口を行わせた場合,頭位の前屈傾向は認められず,Non-clenching groupの被験者に対して身体運動時に意識的にかみしめを行わせた時の頭位は,運動の開始に伴い前屈する傾向が認められた.なお,重心動揺については,各分析項目に有意な現象は認められなかった. 3.各被験者のクレンチング時の咬合力バランスを分析した結果,全ての被験者について顕著な偏りは認められず,頭位および重心動揺との関連性は認められなかった.
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