Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
13年度の研究にて得られたPressure injectionの40psi/sec,波長220nmの条件下で糖尿病患者のIDDMとNIDDMに分け,混合唾液をキャピラリー電気泳動法にて泳動を行った。健常者の混合唾液では,32のピークが認められ,主たるピークが約15前後出現したのを基に義歯床を装着している60歳以上をコントロール群とし,出現頻度を比較してみるとNIDDMではピークが多く,50%の出現頻度を示したピークは15本と全体の46.9%を占めた。また,IDDMでは50%以上の出現頻度を示したピークは6本と全体の18.9%とかなり低かった。糖尿病患者での特徴は,健常者で認められないピークが出現したがその濃度は5%以下であった。 同定をした3種類の成分の濃度については,リゾチームにおいてはIDDMで低値を示したが統計学的に有意差は認められなかった。またラクトフェリンでは60歳以上の健常者では全く出現しなかったが,NIDDM, IDDMの出現頻度はそれぞれ70%,75%となり濃度は30mg/dl程度という結果だった。尿酸ではNIDDM, IDDMの方が60歳以上の健常者よりも低値であったが統計学的に有意差はリゾチーム同様に認められなかった。また唾液中のラクトフェリン,トランスフェリンの濃度を測定するために競合的ELISA法を開発した。部分床義歯,総義歯を装着している60歳以上の健常者の唾液で測定したところラクトフェリン濃度は部分床義歯装着患者は,25.42±14.25mg/dl,総義歯装着患者では9.47±5.48mg/dlという結果であった。またトランスフェリン濃度は部分床義歯装着患者は5.87±5.05mg/dl,総義歯装着患者では8.30±3.09mg/dlという結果であった。
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