経肺投与用機能性微粒子製剤の設計と肺内挙動及び全身循環系への移行、体内分布の解析
Project/Area Number |
13771357
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山本 浩充 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (30275094)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ナノスフェア / 肺粘膜透過 / エンドサイトーシス阻害剤 / 吸収促進剤 / A549細胞 / プラスミドDNA / w / o / wエマルション溶媒拡散法 / エマルション溶媒核酸法 / 心肺灌流 / 経肺投与製剤 / 膜透過 / ラテックス粒子 / ポリ乳酸・グリコール酸 / 粒子径 |
Research Abstract |
微粒子の肺粘膜透過性を前年度に確立したラット(Wistar系、雄性、10週齢)の心肺循環系を利用した灌流系を用いて評価した。さらに、培養細胞を用いた透過機構の解明も検討した 1)PSナノスフェア(PSNS)の肺粘膜透過性に及ぼす吸収促進剤の影響 細胞間隙の開口をその作用メカニズムとする吸収促進剤(キトサン(CS)、EDTA)を微粒子と併用投与し、肺粘膜透過性を評価した。その結果、EDTA併用時には透過量が増加を示さなかったのに対し、CS併用時に透過量が噌加した。これは、PSNS粒子表面にCSが付着することによって、粒子の表面物性が変化したことに起因していると考えられた。 2)PSナノスフェアの肺粘膜透過性に及ぼすエンドサイトーシス阻害剤の影響 微粒子の細胞内ルートによる肺粘膜透過を確認するために、エンドサイトーシス阻害剤(サイトカラシンB)をPSNSと併用投与し、肺粘膜透過性を評価した。その結果、サイトカラシンB併用により有意に透過量が減少した。A549細胞取り込み実験の結果よりも同様の結果が観察された。これより、PSNSの肺粘膜透過メインルートは細胞内ルートであることが考えられた。PLGAナノスフェアを用いた透過性実験においても、PSと同様の傾向が認められた。 3)全身循環を目指した経肺投与型遺伝子封入PLGAナノスフェアの調製と粒子物性評価 pCMV-Luciferaseをモデル遺伝子として用いてw/o/wエマルション溶媒留去法によりpDNA封入PLGAナノスフェアの調製を行い、粒子径約300nmの球形粒子を得た。また、生体内分解酵素であるDNAse Iとともにナノスフェアをインキュベートし、ナノスフェアから抽出したDNAを電気泳動し、酵素分解からの保護・安定性を評価した。その結果、DNAをPLGA粒子内に封入することで保護できることが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)