Project/Area Number |
13771426
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical sociology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
国生 民 (斉藤 民 / 齋藤 民) 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (80323608)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 地域環境評価 / 社会的健康 / 後期高齢者 / 大都市 |
Research Abstract |
最終年度となる今年度は、研究枠組みに基づく調査の実施、既存統計の収集、結果の集計および分析、成果の発表を行った。 (1)地域住民の高齢者に対する支援意識に関する調査の実施 後期高齢者の社会的健康度を支える地域 環境要因を把握する一環として、地域住民による高齢者に対する支援意識を把握するための郵送調査を実施した。調査対象は、昨年度の調査において対象とした後期高齢者と同じ自治体に居住する40歳以上の男女4000名を無作為抽出によって得た。調査期間は2002年4月〜5月、有効回収率は56.3%であった。 (2)既存統計資料の収集およびデータ加工 「国勢調査」および「事業所統計」から高齢者の社会的健康度に関連することが予想される高齢化率その他の指標を収集し、500mメッシュ単位の指標に加工した。 (3)データセットの作成 後期高齢者を対象とした調査から得られた個人単位のデータの1ケースごとに、そのケースが居住する500mメッシュ内の既存統計の数値をマッチングさせた。 (4)調査結果の分析 後期高齢者の社会的健康度を従属変数とし、心理特性その他の個人的特性および地域環境要因を独立変数とする分析を行った。その結果、個人的特性の影響を考慮してもなお、いくつかの地域環境要因が社会的健康度に有意に関連している可能性が示唆された。さらに後期高齢者を身体機能別に分類し、地域環境の影響を検討したところ、身体機能の低下した高齢者において特に影響が強く見られる可能性が示唆された。 (5)成果の発表 分析結果を日本老年社会科学会第44回大会において口頭発表した。現在、研究成果を国内誌および国際誌において発表すべく、論文を執筆中である。なお、調査対象者に対しては、結果を要約したパンフレットを作成し、フィードバックした。
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