看護基礎教育における医療事故防止教育のあり方とその実態
Project/Area Number |
13771478
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎・地域看護学
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
浅沼 優子 岩手県立大学, 看護学部, 助手 (10305261)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2001: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
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Keywords | 看護学基礎教育 / 医療安全教育 / 医療事故 / カリキュラム / 看護基礎教育 |
Research Abstract |
前年度の成果を踏まえ,看護学基礎教育における医療事故防止・医療安全教育のカリキュラム案を作成した.前年度の結果より,現行カリキュラムの枠組みでの医療安全教育の構成は困難であることが分かったため,現行カリキュラムの範囲に含まれる内容を除き,必要な内容を構造化した.構造化は「エラー(事故)を未然に防ぐ」「誰かがエラーを起こしそうになったら」「エラー(事故)が起きた場合」という3段階のフェーズで構成した.各内容には,教育目標のタキソノミーによる目標を提示し,同じ教育内容についての基礎教育と職場内教育との連続性を保てるようにした. このカリキュラムとして構造化した内容について,看護専門学校(3年課程)1校で90分2コマ,看護大学2校で90分2〜3コマの授業を行なった. 最初に行なった専門学校での授業は,特別講義の時間を使った研究授業として行なった.授業名は「インシデントレポートの書き方」であり,学生参加型の教授方法を用いた.この授業に対する学生による授業評価では,参加型の授業方法を評価する内容(グループワークで皆の意見を聞くことができてよかった,など)が参加者中55%で最も多かった.講師に対する評価では「話がわかりやすい」が参加者中42%で最も多く,その他進行・準備や雰囲気について評価する意見が多かった.授業内容(テーマ)についての評価としては,参加観察を行なった同校の教員から,授業後の実習に向けた自己学習やセミナーヘの参加などで多くの学生で動機づけの高まりがみられ,医療事故を取り上げて学ぶ様子が報告された.この初回授業の評価を踏まえ,何点かについて改善を行なって,大学2校での授業を実施した. また,作成したカリキュラム案を用いて,全国の専門学校(3年課程)における医療安全教育の実態に関する調査を行なった.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)