肥満小児の発育に伴う腹部脂肪分布の変化と生活習慣病危険因子との関連
Project/Area Number |
13780020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
冨樫 健二 三重大学, 教育学部, 助教授 (10227564)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 肥満小児 / 内臓脂肪 / 皮下脂肪 / 発育発達 / 生活習慣病 |
Research Abstract |
【目的】本研究は、国立三重病院に来院した肥満小児(n=307)を対象に腹部CT撮影を実施し、発育に伴う腹部脂肪分布の変化や性差や肥満度による違いを明らかにすること、ならびに、その変化と血中の生活習慣病危険因子との関連を明らかにし、生活習慣病の早期予防を行う上での基礎的データを収集することを目的とした。【方法】腹部脂肪分布は臍高部CT画像よりNIH Imageを用いて皮下・内臓脂肪面積を定量した。血液生化学検査に関しては総コレステロール、HDL-C、トリグリセライド、LDL-C(Friedwald法)、インスリン、GOT、GPT、尿酸値を定量した。【結果】皮下脂肪面積は男児(n=189)208.5±5.1cm^2、女児(n=118)202.7±7.5cm^2と有意差は認められなかったが、内臓脂肪面積は44.2±1.7cm^2vs38.3±8.7cm^2と男児が女児よりも有意に高値を示した。男女とも肥満の程度が進むにつれ、皮下脂肪面積、内臓脂肪面積ともに増大し、高度肥満小児では男児が女児に比べ有意に高値を示した。男女とも皮下脂肪面積は年齢に応じて増大していたが、内臓脂肪では女児はほぼ一定の増加を示したにもかかわらず、男児では10歳を境に急増した。HDL-Cは加齢や肥満の程度が増大するに伴って低値を示し、女児で男児より低値を示す傾向が認められた。インスリンは肥満の程度が増大するとともに高値を示し、また女児で男児より高値を示した。GOT、GPTは女児で加齢にかかわらずほぼ一定値を示したのに対し、男児では加齢とともに増大した。その結果、肥満度別にみても男児が女児より有意に高値を示した。血中レプチン濃度は体脂肪量と非常に高い相関を示し、また、女児で男児より高値を示した。【結論】平均年齢10歳という小児においても成人肥満者に認められるように、内臓脂肪蓄積量は男児の方が高かった。男児において10歳前後を境とし、内臓脂肪が急増し肝機能に対しても悪影響を与えていると判断されることから、この年齢に達する前までに肥満を解消する事の必要性が示唆された。一方、女児では内臓脂肪の量は少ないにもかかわらず、インスリン抵抗性は男児に比べ高いと判断された。これらのメカニズムについては今後の検討が必要であると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)