脳卒中片麻痺患者における機能的電気刺激とリハビリエクササイズによる日常生活動作の改善
Project/Area Number |
13780035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
佐藤 健 日本体育大学, 体育学部, 講師 (40277794)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | FES / リハビリテーション / 動作 |
Research Abstract |
機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation)は、対麻痺(脊髄損傷者)の骨格筋への刺激や機能代行あるいは介護支援目的での応用利用が始まりつつある。脳卒中片麻痺疾患者のリハビリテーション後の生活適応訓練は、自宅(家庭)内での訓練が中心となる。これまでの、訓練方法はリハビリテーション過程で訓練した内容の繰り返しであり、経年的症状固定を期待するのは難しい現状があった。そこで、本研究では、機能的電気刺激を簡便な装置を用いて、個人レベルで操作可能なリハビリエクササイズを実証的に検討するところにあった。すなわち、日常の動作解析を行いその動作改善に機能的電気刺激をアシスト機構として取り入れられるか評価するパイロットスタディーでもある。被験者は、リハビリテーション後の2名(平均年齢66.4歳)を用い事前説明と同意を得た上で、本研究で開発調整している多チャンネル刺激装置を用いて、歩行運動のアシスト機構を比較検討した。その結果、歩行速度、歩幅等の歩容の改善が見られた。また、ケーブル等の比較的低い段差超えなど、健常者ではわからない感覚の改善に多チャンネルシステムが対応し、一定の成果を得た。さらに、電極を使い捨ての表面電極から比較的耐用日数がある電極の場合、日常の訓練アシスト機構として有用である可能性が見出された。歩行運動は、多関節動作ではあるが骨格モデルとして計算されたデータがあり、多チャンネル刺激装置を使うことで、健常者あるいは被験者本人が期待した動作に近づけることができた。さらに補助装具を用いれば、筋活動もより観察され神経・筋システムにとって、運動動作が有効に働いていることが実証された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)