Project/Area Number |
13780040
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
中谷 敏昭 天理大学, 体育学部, 助教授 (60248185)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 特別養護老人ホーム / 虚弱高齢者 / トレーニング / 脱トレーニング / 再トレーニング / 下肢筋力 / 筋機能 / 歩行能力 / 自立高齢者 / 寝たきり度 / 日常生活活動 / 30秒椅子立ち上がりテスト / 音響的骨強度 |
Research Abstract |
特別養護・養護老人ホームに居住する虚弱高齢者を対象として、軽強度のトレーニングが下肢筋力、筋機能、歩行能力に及ぼす影響を検討した。被検者は62〜92歳(83.8±7.9歳)にある高齢男女11名(男子は1名)であった。自立歩行が可能な者は3名で、他の者は杖や歩行器を使用していた。旧厚生省の寝たきり度にもとづく判定では、「ランクA(準寝たきり)」に属する者で、脳血管性の痴呆症が2名含まれていた。また、文部科学省の日常生活動作能力(36点満点)は11〜24点(14.7±4.1点)にあった。東京都老人総合研究所の活動能力指標は0〜8点(3.5±2.7点)にあった。トレーニング、脱トレーニングおよび再トレーニング前後の評価項目として、膝関節伸展力・膝屈曲力、股関節屈曲力・内転力、足関節底屈力、30秒椅子立ち上がりテスト、Timed Up & Goテスト、10秒および30秒のステッピング、通常および最大歩行速度を用いた。トレーニングと再トレーニングは同じ内容とし、簡単な歩行運動、テニスボールや徒手による筋力運動、マッサージとストレッチングからなる運動を週に1回60分間行わせた。負荷はすべて自覚的に感じる運動強度を用い、「楽である」〜「ややきつい」で行わせた。トレーニング期間は2002年5〜7月、7〜9月を脱トレーニング期間、9〜11月を再トレーニングとした。 2ヶ月のトレーニングの結果、膝伸展力、内転力、底屈力、30秒間のステッピング成績は改善傾向を示したが、有意な変化には至らなかった。2ヶ月間のトレーニング休止による影響はすべての項目で認められなかった。再トレーニングではトレーニング前後や脱トレーニング後の値を変化させるには至らなかった。以上のことから、老人ホームに居住する虚弱高齢者に対する軽強度のトレーニングは対象者の身体機能レベルに影響を与えなかった。これらのことは、本研究で用いたトレーニング強度が低すぎたことや、実施した期間が短かったことが考えられる。
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