Project/Area Number |
13780048
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
|
Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
長澤 吉則 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 講師 (40299780)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 握力 / 調整能 / パソコン / 要求値 / 神経機能 / 主観的筋疲労感覚 / 筋電図 / 左右差 / 上肢神経機能 |
Research Abstract |
要求値に筋力発揮値を合わせる形式の測定装置を用いて、1.筋力発揮調整能測定法と既存の上肢機能評価法との関連及びその性差、2.異なる動的指標を用いた筋力発揮調整能評価変量と主観的な筋疲労度及び筋電図との対応関係を検討した。以下のような知見が得られた。 1.(1)握力の調節発揮が関与しない操作性(追従動作)や巧緻性(ペグボード)を要する神経機能テストに性差はなく、筋力発揮調整能テストには性差が存在する。(2)巧緻性(ペグボード)を要する神経機能テスト間、及び握力の調節発揮が関与しない操作性(追従動作)と巧緻性(ペグボード)を要する神経機能テスト間の関係に性差は認められない。(3)棒グラフ及び波形の両筋力発揮調整能テストともに性差が認められ、両者の対応関係も男女で異なることから、上肢の神経機能テストと筋力発揮調整能テストの関係の差異には筋力調節発揮の性差の影響が示唆される。つまり、同じ上肢の神経機能が関与するテストであっても、その動作に関与する機能は男女で、また動作様式によって異なると推測された。2.(1)筋力発揮調整能テスト終了1分、3分、及び6分後に各1回握力最大値を測定した結果、要求値の強度を変化させた場合、テスト終了後の握力最大値の回復が遅れたことから、異なる動的指標(発揮要求値)を用いた場合の発揮力量は異なり、要求値が高い程高い強度の力量を発揮する。(2)筋力発揮調整能テスト終了時に10段階評定で主観的筋疲労感覚を測定した結果、25%要求値の場合、主観的な筋の疲労感は30%以上の要求値と比べて低く、その程度は「疲れを感じる」以下である。50%要求値の場合、筋力発揮調整能測定値は有意に劣る。(3)以上のことから、25%要求値の場合、筋力発揮調整能測定値は安定し、主観的な筋の疲労感は他の要求値と比べて低く、また筋電図からみた生理的疲労度も低いと推測された。
|