Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
山地丘陵域に位置する複数の流域で流出特性と環境条件との関係を解析するため,流域の水文・地形・景観環境に関わる空間データセットを地理情報システム上に構築する作業を進めた.以下に具体的な進捗状況を示す. 1)水文データ:関東・中部地方を対象に,国土交通省(旧建設省)が公表している多目的ダム管理年報の1992(平成4)年,1982(昭和57)年の印刷資料から,ダム流域の流入量,降水量データ(日単位)のデジタル化を行った.また,ダム地点の経緯度座標を国土庁の国土数値情報「ダム(W01-07P)」から取得し,フォーマット変換を行って地理情報システム上のポイントデータセットとして整備した. 2)地形データ:国土地理院の数値地図50mメッシュ(標高)のポイントデータを補間してUTM座標系のグリッドデータを作成した.さらに,1)で作成したダム地点のポイントデータを重ね合わせ,各流域の抽出を行う作業に着手した. 3)景観データ:対象地域・時期をカバーし雲量の少ない良質なLandsatTMデータを,地球観測情報システムWWWサービスを用いて検索し購入した.また,土地被覆分類方法について既存研究のレビューを行った結果,季節や地域の異なる複数のデータを同一情報空間で解析することが可能な,藤原他(1996)のパターン展開法が有効と思われたので,適用にむけて検討を進めている.なお,研究の計画段階では,各流域で少なくとも春・秋二時期の人工衛星データを整備する予定であったが,研究者向けの低価格提供が昨年度で廃止されたため,当初の予定よりも整備内容を縮小せざるを得なかった.しかし,今年度から国土庁の国土数値情報がダウンロード可能になったので,土地利用メッシュデータを補完的に利用している.
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