Project/Area Number |
13780072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学一般(含衣・住環境)
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
薩本 弥生 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (10247108)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | フィット性 / 着衣の熱水分同時移動 / 吸湿性合繊 / 吸湿性 / 吸水速乾性 / 肌着 / ぬれ広がり性 / バッファー効果 / ふいご作用 / 着衣の放熱性能 / 換気 / 着衣の構成要因 / 衣服下間隙 / 開口部開口条件 / 換気効率 / 温熱的快適性 |
Research Abstract |
着衣の熱水分同時移動が快適性に寄与する着衣として肌着に注目し、被験者実験及び材料実験により快適な肌着の条件について検討した。 被験者実験:(方法)吸水速乾性ポリエステル(以下PETと略す)及びPETに吸湿性合繊を混紡し、その混紡率の異なる2種および木綿の計4種類の素材を用い、さらに着衣のフイット性の寄与を見るためにルーズ・タイトの2種で肌着を作成した。被験者実験は2室連結の人工気候室で行い、前室は暑熱環境に、主室は冷房環境に設定した。被験者は肌着を着用し前室で10分間安静を保った後、15分間トレッドミル歩行を行い、その後、主室の冷房環境で45分間安静を保った。実験中は皮膚温、衣内温湿度,体重,心拍数,皮膚血流量を測定し、温冷,湿潤,快適感の主観中告調査を行った。 (結果と考察)上記測定項目すべてにおいて素材、フィット性による有意差が見られなかった。理由は運動負荷が小さく着衣も1枚のみなので発汗した汗が比較的放湿しやすかったためと思われる。 材料実験:(方法)ぬれ広がり性の実験は発汗初期の皮膚が部分的に濡れた状態を模擬している。試料を皮膚温に加熱したヒータの上に置き、一定量の水を滴下し、試料とヒータの質量と温度を連続測定し、同時に濡れ広がりの様子をサーモグラフィで可視化した。 (結果と考察)質量及び面積変化においてPET100≒PET85吸湿性合繊15>>PET70吸湿性合繊30>綿100の順でぬれ広がりも乾きも速かった。PET70吸湿性合繊30は綿と同様の吸湿性があるが、乾燥速度が綿よりも速い。吸水速乾性の合繊が混紡されているため吸湿性の欠点が若干改善された。肌着のぬれ始めには吸湿性が高く吸水速乾でない綿は乾きが遅いことが明らかにされた。汗をかく状況では吸湿性よりも吸水速乾性に優れた肌着の素材が有用である。また、重ね着などをして水分が出にくい環境でのバッファー効果として吸湿性を必要とする場合、綿よりも同程度の吸湿性を持つ吸湿性合繊に吸水速乾性の合繊を混紡することで乾燥性が改善できる。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)