タオル、衣服・寝具材料としてのパイル地の快適性能設計に関する研究
Project/Area Number |
13780080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学一般(含衣・住環境)
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
中西 正恵 神戸女子大学, 家政学部, 助教授 (20248115)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | パイル地 / 熱・水分移動特性 / 力学・表面特性 / 布の構造 / 衣服のシルエット / 縫製 / 触感 / 発汗シミュレーター / 衣服 / タオル / 繊維集合構造 / 通気性 |
Research Abstract |
熱・水分移動の実験については、サーモラボIIに接続させる、水の送出機能を付けた熱測定部(BT box)すなわち発汗シミュレータを、試料端方向への熱の漏れの低減や微量水分の送出精度の向上などに留意して設計、試作した。主熱板(直径46mm)の周囲に保護熱板リングを設け、主熱板とガードリングの面積比に合わせて、水を送出する孔を主熱板に1個、ガードリングに6個空け、各マイクロシリンジと個別に接続し、モーターで不感蒸散レベルから多量発汗まで一定速度でプランジャーを移動させることにより、熱板の各孔から水を送出する構造とした。熱板温度の安定性もよく(皮膚温一定条件)、発汗速度の切り替えに対応した潜熱も含めた熱損失量の過渡的変化が捉えられ、布試料間の差も現されるものの、布と熱板間の空気層の温度。湿度(衣服内気候)については、温湿度センサーでの結露が懸念された。今後、より小型の高速応答温湿度センサーに変えて測定を試みるほか、測定精度向上のための改良や条件設定などさらに検討を重ねた上で、パイル地の熱・水分移動の特徴を明らかにする。 一方・アパレル用の細番手糸を用いたパイル組織の異なる布や、緯糸打ち込み数とパイル倍率を各3段階変化させ試織したパイル地などを試料として、布の構造特性と、力学・表面特性値およびそれらから誘導されるドレープ性や立体曲面性能、最適シルエット判別値と、官能評価による触感や各種用途に対する適性などの相互の関連を示した。スカートの揺動の美しさの視覚評価実験では、各種婦人服地と比較してパイル地のスカートの美しさの評価値は低く、また、パイル倍率が高いほど触感は好まれるが、繰り返し水洗濯後、オーバーロック処理した裁ち端でのパイル糸の突出が目立つなど、衣服素材としてパイル地を用いる場合、デザイン、縫製仕様の面などで留意する必要性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)