19世紀前半のドイツ語圏におけるペスタロッチ主義音楽教育の受容過程に関する研究
Project/Area Number |
13780152
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Nagano Prefectural College |
Principal Investigator |
関口 博子 長野県短期大学, 幼児教育学科, 助手 (20331572)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 19世紀前半 / ドイツ語圏 / スイス:ドイツ / ペスタロッチ主義音楽教育 / ペスタロッチ / H.G.ネーゲリ / M.T.プファイファー / 受容過程 / 学校音楽教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ペスタロッチ主義音楽教育が19世紀前半のドイツ語圏においてどのように受容されたのか、その経緯をたどりながら受容過程の特質について考察することであるが、今年度は、特に以下の3点を中心に考察を行った。 1.ペスタロッチ主義の音楽教育家H.G.ネーゲリの作成した2つの教本の内容を分析した結果、そこにペスタロッチ主義の理念が大きく反映されていることが明らかになった。この研究成果については、7月の音楽教育史学会にて口頭発表を行い、それに加筆・修正して同学会の学会誌『音楽教育史研究』(レフリー付き)に投稿し、12月発行の『音楽教育史研究』第5号に論文として掲載された。 2.ペスタロッチ主義音楽教育を確立させたとも言えるM.T.プファイファー/H.G.ネーゲリ著『ペスタロッチの原理による唱歌教育論』(1810)の内容を先行研究とは異なった視点から再分析し、12月発行の『長野県短期大学紀要』に論文として発表した。 3.ドイツにおける男声合唱運動発展の経緯を明らかにし、それとドイツにおけるペスタロッチ主義音楽教育の受容との関連性について考察した。その研究成果については、11月の日本音楽学会創立50周年記念国際大会にて口頭発表を行った。その内容は、今後発行されるProceedingsに掲載の予定である。 以上が、今年度に行った研究実績の概要である。これまでの考察により、ドイツ語圏におけるペスタロッチ主義音楽教育の受容過程については、ドイツとスイスとでは受容の時期、方法等、その特質において大きな相違が認められたが、それは両国の教育状況・音楽状況等の相違と深く関連するものであることが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)