外国語の発音におけるタイミング制御と作動(短期)記憶との関係についての研究
Project/Area Number |
13780159
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Tsuyama National College of Technology |
Principal Investigator |
長井 克己 津山工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (20332059)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 発音練習 / 音声教育 / リズム再生 / 発話タイミング |
Research Abstract |
語学の学習では教師(または教材)の発音を聞いた後に学習者が繰り返す活動がよく行われるが,発音練習には様々なバリエーションがあり,その有効性を検証した研究は少ない.本研究では教師の発音を聞いた後に学習者が発音を繰り返す練習("Repeat after me."型)と,教師の発音を聞いた後に学習者が発音を繰り返す際に教師も同時に発声している練習("Repeat with me."型)の区別を明らかにすることにより,より有効な発音練習とはどういう形式であるのかを明らかにする.実験1では教師のモデル発音を聞いてから何秒後に学習者の発話が行われるかを日本語と英語の無意味音節を用いて調べ,無標のラグタイムが600から900ms程度であることを確認した.実験2ではl-rやb-vに代表される日本人学習者にとって難しいと言われる音を含む単語のペアを,実験3では強弱・弱強パタンを持った英文を,それぞれ教師のモデル発音に続いて(a-repeat),あるいは教師と一緒に(w-repeat)発音してもらい,学習者の発話の自然性はどちらの練習方法が高くなるかを英語母語話者による聴覚実験で調べた.その結果,英文の再生ではa-repeatの方がより自然な発音となることが分かった.実験4では実験3で用いた英文の持つリズムに着目し,同じリズムパタンを持つビープ音を学習者に提示して単音節taで実験3と同様に2通りの発音練習を行った.単音節語の再生では成績に差は出ず,リズム再生は音声で行う方がより正確なものとなることが示唆された. (研究成果報告書を別途作成中・雑誌論文投稿中)
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)