分散データベースを自律的に管理・統合するためのソフトウエアに関する研究
Project/Area Number |
13780254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
西山 裕之 東京理科大学, 理工学部, 助手 (80328567)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 分散データベース / マルチエージェント / Java / MRL / 自律的管理 / 情報共有プロトコル |
Research Abstract |
本研究の目的は、各計算機上でファイルの入出力を自律的に管理し、計算機間で必要に応じた情報交換を行うことで、必要とされる情報提供を行う分散データベースシステムを設計することにある。本目的のもと、昨年度の成果において分散システムを実装するための情報共有言語の設計を行うとともに、異なる計算機のシステム間のデータベースにおける情報の共有を可能にするアーキテクチャを設計した。本年度はこれらの技術を用いて分散データベースの自律的に管理・統合するためのシステムを設計した。 本システムは、ネットワークを介して複数台の計算機を自律的に管理しており、ユーザがデータの保存を行う際に、データの分割、暗号化、各計算機への分割データの送信、各計算機上での保存を行う。また、データの読み込みを行う場合は、分割されたデータの検索、各データの受信、複合化、データの統合が行われ、一つのファイルとして復元される。本システムの実現により、ネットワーク計算機全体を保存空間として利用することができ、組織全体のデータベースを一つのデータベースとして用いることを可能にした。また、各計算機上に保存されているデータは分割された上で暗号化されているため、情報の流出リスクを大幅に減少させることに成功した。また、一つの分割データを複数の計算機上で保存しているため、ある計算機にハードウエア的なトラブルが生じたとしても、保存したデータを復元することは可能になっている。 本研究成果の一部は、人工知能学会、ソフトウエア科学会の全国大会で発表したほか、本分散言語を用いてセキュリティシステムを実装し、その成果を平成14年11月に慶應義塾大学で開催されたセキュリティ国際ワークショップにおいて研究報告を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)