Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
本年度は,以下のことを行った. ・自然言語処理を利用した日本語の情報検索システムの開発と評価 電子メールでの自動応答システムの中で重要な機能の一つに,送られてきた質問に対して適切な回答を探す機能があげられる.質問は,キーワードの列ではなく,一般の自然言語文で与えられるため,言語処理技術の利用が重要となる.そこで昨年度は,自然言語処理技術と,既存の情報検索技術とを融合させた検索システムを開発したが,係り受け情報を利用する際に生じる検索の取りこぼしが問題として残っていた。そこで本年度は,その問題を回避すべく,潜在的意味索引法を導入し,精度の向上を計った。そして,日本語の情報検索システム評価用テストコレクショを用いて,その有用性を確かめた. ・講義について出された電子メールの分析 学生から教官に対して送られてきた質問や感想についてのメールに対する自動応答を行うためには,まず,その内容の分析が必要となる。そこで,そのようなメールから,まず,質問・要望・感想文を自動抽出し,ついで抽出した各文の内容を分類することで,講義内容の理解度や興味の対象の分析を支援するシステムを試作した。半期の講義中に出されたメール362通に対して,抽出精度は約90%であった。また,抽出された質問文120通を,学習用とテスト用,各60通ずつに分け,多項式関数をカーネル関数とするSVMを利用して,その質問文が,講義のどの項目の内容に対する物かの分類を行った結果,約90%の精度を得ることがわかり,講義の各項目に対する学生の理解度を把握するための分析システムとして利用できることを確認した。
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