胸部X線CT像による肺がん集団検診用診断支援システムの開発
Project/Area Number |
13780310
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Intelligent informatics
|
Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
奥村 俊昭 仙台電波工業高等専門学校, 電子制御工学科, 助手 (90331967)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | Active Cylinder Model / 肺野領域抽出 / 診断支援システム / X線CT像 |
Research Abstract |
肺がん検診用診断支援システムでは,胸部X線CT像から肺野領域を切り出す処理が重要な前提条件となっている。対象領域を絞り込むことによって,対象領域外のものを見間違う誤検出の防止と処理の高速化の効果がある。 研究代表者はこれまでに,モデルベースの肺野領域抽出手法の研究を行ってきた。その手法では,左右の肺野領域と縦隔領域をひとまとめにした肺野領域を抽出していた。そこで本研究では左右の肺野領域と縦隔領域を分割し,縦隔側の肺野輪郭線を抽出する手法を新たに検討した。本手法では,左右の肺野と縦隔の内側に設定した3つの初期輪郭をActive Cylinder Modelを用いて膨らませ,それぞれの領域を抽出する。その際に,まず平滑化した画像を使って大まかに位置合わせを行う。その後,段階的に平滑化の度合いを弱め,徐々に細かい位置合わせを行う処理とした。段階的に抽出することにより,Active Cylinder Modelが誤った極小値に陥ることを防ぎ、肺野形状の個人差に対応できるようにしている。本手法を68症例に適用し,その有効性を確認した。 また,診断支援システムの動作環境の整備も行った。研究代表者がこれまで開発に携わってきた診断支援システムは,UNIX上で実現されていた。本研究の診断支援システムの利用者は集団検診の現場で画像診断にあたる医師であり,彼らはUNIXの操作に不慣れな面がある。そこで,診断支援システムの画像表示部を,一般に広く利用されているWindows環境下で実現する必要性が出てきた。本研究では,このシステムのWindows化に取り組み,読影の現場で利用しやすい環境を構築する第一段階として,診断支援システム開発者向けの画像表示ツールの作成を行った。このツールは,医師が利用する診断支援システムの画像表示部のベースとなるものである。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)