Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
本研究はモバイル環境において位置依存のサービスを提供できる地理情報システムの構築を目的としている.構築する地理情報システムはActiveGISと呼び,データベース技術の1つであるアクティブデータベースを基盤として動作する.位置依存サービスはアクティブデータベースの動作記述言語であるECAルールによって実現され,ルールを動的に配信して追加・削除を行うことで位置依存のアプリケーションを実現している. 平成14年度は,前年度に構築したECAルールによる位置依存サービス提供の基本的枠組みを拡張し,位置依存で受け取る情報のフィルタリング及び情報源への問合せ手法に関する研究を推進した.具体的には,情報フィルタリングを関数として表現する枠組みを提案し,CPU利用率など環境の変化に応じてフィルタリングに用いるECAルールを変化させることで常に最適なフィルタリングを実現する.本成果は情報処理学会論文誌および電子情報通信学会論文誌に掲載されている。また、ユーザが情報源に対して能動的に問合せをする場合の効率的な問合せ処理を,ECAルールを用いて実現する枠組みを提案し,その評価を行った. さらに,前年度で構築した,モバイル環境においてECAルールの異常動作を検出する枠組みをまとめ,情報処理学会論文誌に発表した. このように,本年度は,昨年度に構築したECAルールを用いた位置依存サービスの枠組みを実際に利用する際に問題となるフィルタリング・問合せ処理・異常動作検出の3点において,解決策を提示しその評価を行った.本年度の成果により,ECAルールを用いた位置依存サービスの実現が大きく近づいたと考えられる.
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