Research Abstract |
平成13年度に評価実験を実施した,WWWから取得したHTMLで記述されたコンテンツを自律的なエージェントとして動作させる,ウェブページの検索システムに対して,平成14年度は,新たに関連の無い語を多く含むページの評価を下げる機能を追加し,WWW上に見られる,他の検索エンジンの評価機能をを欺き,検索エンジンの利用者を自サイトに誘導する,いわゆる"スパム"的なページ,あるいは膨大なリンクを含むページを排除できることを確認した.この結果から,本研究で行った,異なるオントロジーを持つエージェント(ここでは,互いに関連のないコンテンツ作成者が記述したウェブページ)間で,相互評価を行うエージェントプログラミングを行うプログラミングモデルが,他のエージェントとの協調を行い,系としてのマルチエージェントシステムが一定の評価を出力できた.マルチエージェントシステムを,効果的に利用するためのプラットフォーム構築の研究を行い,インターネットを介して接続された複数の計算機上で,協調可能なシステムを作成するための研究を行い,システムプラットフォームを試作した.また,本研究で作成したシステムプラットフォーム上に,"ネットワークプロトコル拡張に自律的に対応する多目的ブラウザ"および,"異なる要求をもつビデオ会議利用者に対して多地点間で機能を自律的に調整するシステム"の実装を行い,対象となる20台の計算機ネットワークでの実験を行った.
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