Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
本研究は,研究代表者が過去に提案したMUSE(the Method of Urban Safety Analysis and Environmental Design)と名付けられた都市の解析手法のビジョンを社会的に実用化することの可能性を考察することを目的としている.これは,GIS(地理情報システム),モバイルコンピュータ,リモートセンシングなどの最新情報通信技術を用いて,都市の情報を認識し,リアルタイムシミュレーションを行い,防災・環境等を考慮した都市の解析・評価・設計等を行うものであり,また21世紀における市民・都市空間・情報との関わり方のビジョンを示したものであった.本奨励研究では,東京都内の渋谷を「サイバーシティ」モデル地域とし,国際的な標準化が進められている都市空間データ基盤の性能的な定義を明確にし,都市の物的環境要素の関係性から仮想のデジタル都市「サイバーシティ」を構築し,建物倒壊危険性など都市状況を把握するための空間情報基盤の可能性を検討した.平成13年度は,(1)空間データ基盤標準化の動向整理GISの分野で世界的に進められている空間データ基盤標準化の動向を整理し,それらを踏まえ都市性能を考慮した各物的要素の定義づけを行い,(2)都市評価手法を整理し,「サイバーシティ」に必要な要素を抽出した.また研究を進めていくうえで必要となる画像処理,CADソフトおよびPC等を購入した.平成14年度は,東京都内の渋谷駅周辺地域を対照地区としてとりあげ,サイバーシティを構築し,現実の都市とコンピュータ上の都市との関係について考察した.また実際に被害を受けた地域として,台湾の集集地区をとりあげ,IKONOSによる衛星画像を用いて,地図データの整備されていない地域における復興状況把握の困難性とメリット,そして可能性について検討した.
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