リモートセンシングデータを用いた、雲頂高度及び雲底高度の全球分布の導出
Project/Area Number |
13780425
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
久慈 誠 奈良女子大学, 理学部, 助手 (90260653)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | リモートセンシング / 雲 / 幾何学的特性量 |
Research Abstract |
今年度は、次の二つの研究を実施する予定であった:(1)航空機観測データ解析・検証、(2)人工衛星データの収集・解析。 まず、(1)については、これ迄に行った研究内容を、2002年6月に開催されたアメリカ気象学会主催のシンポジウムにおいて発表した。その結果、航空機搭載センサの場合、雲の多層構造に加えて、光が雲層において水平移流する効果についても考慮することが必要であることが判った。この議論を踏まえて、現在、再解析を進めている。 一方、(2)については、約半年間運用された人工衛星ADEOS搭載のOCTSとPOLDERという、二つのセンサによる広域観測データを収集し、解析プログラムの作成を行った。全球解析に向けて、ヨーロッパ域のデータについて解析を進めた。ここで、複合センサ利用による観測手法による違いの問題が表面化してきた。すなわち、両センサの観測位置のずれ、更に、空間解像度の違いを取り込んだ解析を行うことが、予想外に複雑である事が分かった。この問題については現在、雲物理モデルによる数値シミュレーションを行い、整合性のあるモデルの開発を行うことで対応している。 尚、本研究で開発しているアルゴリズムは、宇宙開発事業団が2002年12月に打ち上げを行った、人工衛星ADEOS-II搭載のGLIセンサによって観測される最新のデータにも、原理的に適用可能である。そのため、本研究成果は、今後も最新の地球観測データの解析に引き継がれてゆく。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)