Project/Area Number |
13780585
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
箕田 康一 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50281845)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | Xenopus / dazl / 卵成熟 / 翻訳制御 / アフリカツメガエル / Daz-like遺伝子 |
Research Abstract |
(1)卵成熟過程でXdazl蛋白質はリン酸化される。Xdazl蛋白質のアミノ酸配列中には、MAPキナーゼの認識配列が存在することから、リン酸化がMAPキナーゼによるものか否かを確かめた。MAPキナーゼカスケードの上流に位置する、Mekを特異的な阻害剤U0126で阻害した後、プロゲステロンにより卵成熟を誘導したところ、活性型のMAPキナーゼは存在しないにも関わらず、Xdazl蛋白質のリン酸化が起きた。従って、Xdazl蛋白質の卵成熟過程におけるリン酸化は、MAPキナーゼによるものではないとの結論を得た。現在、卵成熟過程で活性化する他のリン酸化酵素の影響を検討している。 (2)Xdazl蛋白質は、cdc25 mRNAと結合し、その翻訳を制御していると考えられている。ツメガエルcdc25には、3種のサブタイプ(cdc25A、cdc25B、cdc25C)の存在が知られているが、Xdazl蛋白質がそのいずれと結合するのかを明らかにするため、それらの3'-UTRをプローブにしてUV-crosslinkingを行った。その結果、Xdazl蛋白質は、cdc25Aの3'-UTRと強い結合をし、cdc25B3'-UTRとは結合せず、cdc25C3'-UTRとは、弱い結合力を持つことが分かった。また、Xdazl蛋白質はXdazl mRNAの3'-UTRとも強い結合を示した。更に、他のmRNAとの結合を調べるため、抗Xdazl抗体を用い、卵抽出液からXdazl蛋白質-mRNA複合体の免疫沈降を試みた。回収したmRNAをテンプレートにして、種々のプライマーでRT-PCRを行ったところ、cdc25は検出されず、wee1が検出された。卵母細胞中でXdazl蛋白質がwee1 mRNAの翻訳調節に関与しているとの報告はこれまでには無く、現在さらなる解析を進めている。
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