Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Research Abstract |
本研究は,聴覚障害者に対して周囲環境音を皮膚振動のパターンにより伝達し,その振動パターンから周囲環境を認知し,さらには音楽や雰囲気を楽しむことのできるシステムの実現を目的とする.振動などの触覚刺激は,詳細・厳密な情報の伝達には不向きであるものの,見えない領域や無意識下においても聴覚障害者の皮膚に情報を伝えるため,注意の喚起などに優れている.さらに,聴覚障害者に限らず,触覚刺激は人の感性に直接的に影響を与えるため,楽しさや快適性の付与に大きな効果があると期待できる.本研究は,このような観点から振動刺激による環境音の提示とその感性的な効果を明らかにし,触覚を利用した聴覚障害者の支援技術および健常者も含むユーザの快適性向上技術を提案するものである. 平成13年度は,特に音楽を聴いたときに得られる感性を振動により伝達するシステムについて検討を行った.そして,試作システムを携え熊本県聴覚障害者情報提供センターにおいて聞き取り調査を行い,環境音の中でも警報音の提示装置の必要性が明らかとなった.また,立体映像を提示し,臨場感や現実感等の感性を評価する環境も構築した.平成14年度は,研究目的で示した実施内容のうち,救急車のサイレンなどの警報音を識別し,それぞれ異なった振動パターンで提示する技術について検討を行った.試作装置の性能としては実用的にまだ不十分であるが,提案手法の可能性は確認でき.また,立体映像に合わせて振動を提示する場合の楽しさや臨場感等を伝達する技術についても検討した.
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