流体力学とアートのコラボレーションによる水キャンバスの創作と環境表現
Project/Area Number |
13875036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Fluid engineering
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荒川 忠一 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (30134472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 乾 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (20323488)
伊藤 隆道 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (50251591)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 流体力学 / 空間造形 / メディアアート / 気泡 / 画像解析 / コンピュータ音楽 / アート / 水キャンバス / インタラクティブ |
Research Abstract |
透明にした水槽の下底部から、多数の気泡をコンピュータ制御によって放出し、その上昇により水槽の空間に任意のパターンを描くインスタレーションを研究開発した。 はじめに制作した「Water Canvas with Ears」と題した水キャンバスは、3x2x0.2mの2次元水槽に48チャンネルの気泡を発生させ、様々な文字やパターンを気泡により表現した。そのキャンバスの表面にそって超音波信号を発するマウスを動かすと、その軌跡にあわせた気泡が発生し、観察者があたかも筆を利用して描いた感覚でパターンを作成するといったインターラクティブ性を可能にした。 つづいて、直径1mおよび高さ2mの円柱水槽「Liquid Sculpture」を制作した。気泡は248チャンネルと増大させ、3次元のパターンを描ける装置に発展させた。また、水槽の周辺に5x5mの舞台を設置して、観察者の位置や人数に応じて様々なパターンを描くことを可能にした。さらに、舞台一面に埋め込まれたスピーカから音が広がり観察者を包み込み、インターラクティブ性を一層高めている。 「流体力学」と「アート」のふたつの領域を、情報をキーワードとして結んだこれらの作品は、その斬新さ・オリジナリティによって、芸術的表現の可能性を大きく広げた。国内外でその作品が高く評価され、アジアデジタルアート大賞インタラクティブアート部門大賞受賞などをはじめとする様々な表彰を受けた。また、環境を考える「第3回世界水フォーラム、水のEXPO」で招待作品として紹介されている。その他の受賞一覧として、2002年第5回文化庁メディア芸術祭インタラクティブアート部門審査委員会推薦作品、2002年waSABI GRAND Prix waSABI芸術賞(インタラクティブアート部門)受賞などがある。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)