IT化社会における新しい空間秩序と地域間競争に関する研究
Project/Area Number |
13875092
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
谷口 守 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (00212043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 宏史 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (10144320)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | サイバーウォーク / インターネット / タウンウォーク / 地域認識 / 意識調査 / 空間抵抗 |
Research Abstract |
昨年度はサイバーウォークがいかにタウンウォークを代替しえるかについて定量的に明らかにした。 これに対し、今年度は地域間競争の実態と将来展開をより多角的に捕らえるため、サイバースペースの概念をさらに展開させ、個人の心理的、認知的な仮想空間を地域間競争のベースとなる重要な概念であるという位置付けを行った。具体的には、コグニティブスペースとしてこの認知上の空間を定義し、その実態を実データから明らかにし、かつその伸張に影響を及ぼす要因を定量的に明らかにすることを行った。 まず、コグニティブスペースの定義方法として、個人がその場所をどのような地名をもって認識しているかを代理指標とし、事業所の命名行為に着目することによってその選択確率という観点から具体的に地域設定を行う方法を考案した。この方法を東京都市圏に適用することにより、東京というコグニティブスペースが実際どのような展開を見せているかを定量的に分析した。 なお、データとしては最近開発されたDVD電話帳を用いる方法を開発し、他都市圏への適用可能性についても実証的に明らかにした。さらに地域名選択確率に対して影響を及ぼすと考えられる諸要因のデータを収集し、その影響についてモデルをキャリブレートすることによって明らかにした。分析の結果、東京の外部への滲み出し効果は非常に顕著であり、距離などの常識的な変数が有意であることに加え、成田空港、ディズニーランド、軽井沢などのリゾート、原子力発電所の立地など、東京の出島的機能の高い地域において特に強度の東京に対する認知がなされていることが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)