Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
本研究では,化学的に安定な白金系貴金属も,ある温度域においてはCaOと安定な化合物を生成することに着目し,従来の方法とはまったく原理の異なった新しい貴金属の分離・精製の可能性を検討している。このCaO-白金系貴金属化合物の生成・分解反応を利用した新しい分離・精製プロセスを構築する上で,CaO-白金系貴金属化合物の熱力学データが必要となるが,現在のところそのデータはほとんど報告されていない。したがって,まず,CaF_2固体電解質を用いた次式で示される電池を構成し,I:Au,O_2,CaO+CaF_2|CaF_2|Ca_4PtO_6+CaF_2,O_2,Pt II:Au,O_2,CaO+CaF_2|CaF_2|CaPtO_3+CaF_2,O_2,Pt Ca_4PtO_6およびCaPtO_3の標準生成Gibbsエネルギーを起電力法により決定した。セルIの測定は1273〜1313K,セルIIの測定は1123〜1173Kの温度範囲において行った。得られた起電力から求めたそれぞれの化合物の標準生成Gibbsエネルギーは次式のようになった。 Δ_fG^O(Ca_4PtO_6)/kJmol^<-1>=-2,790+6.049×10^<-1>T(±4) Δ_fG^O(CaPtO_3)/kJmol^<-1>=-674.4+1.319×10^<-1>T(±1.2) これらの熱力学データに基づいて,Ca-Pt-O系の状態図を再評価した。
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