Project/Area Number |
13876052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Irrigation, drainage and rural engineering/Rural planning
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
八島 茂夫 三重大学, 生物資源学部, 教授 (20324551)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 乾燥地 / 灌漑農業 / 土壌塩類集積 / 除塩技術 / 毛管力 / 蒸発力 / 地中点滴潅漑 / 潅漑農業 |
Research Abstract |
乾燥地潅漑農業の宿命である土壌塩類集積問題対策として、省水・省資源的除塩技術を室内実験レベルで完成した。降下浸透で土壌中の集積塩類を洗流する現在主流のLeaching法が数千mmの用水を要するのに対し、新開発の除塩法は毛管上昇現象を利用するもので、数百mmの用水で効果的に土壌集積塩類の除去が可能となる見込みである。その概要は次のとおりである。 1.除塩後の潅漑方式を、塩類集積の原因となる用水浪費型の畦間潅漑に代わり、用水節減型の地中点滴潅漑を導入することを前提とする。対象塩類集積土壌の毛管上昇特性と当該農地で行われる農作業を考慮し、点滴潅漑チューブの埋設深を決定する。 2.地中点滴潅漑では潅水の70%程度が降下浸透となり、強力な毛管上昇が得難いため、点滴潅漑チューブ直下に生分解性プラスチックシートを凹型に敷き、水受けとする。 3.点滴潅漑水の毛管上昇により土中の塩類が表層部に移動、予め土壌面に敷いておいたネット上に霜柱状に析出する。析出塩類はネットと共に除去でき、ネットは再利用する。 本手法適用に当たっては、土壌の毛管力が常時蒸発力を上回っている必要があり、土壌の毛管特性によっては施工が蒸発力の弱い季節に限定されることがある。農業機械分野の協力を得て、点滴潅漑チューブ・生分解性シート埋設用機械の開発が今後必要である。その上で、現地実証試験により実用化技術開発への展開を図ってゆきたい。
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