酵母を用いた消化器癌における転写因子解析システムの開発
Project/Area Number |
13877077
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
守内 哲也 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (20174394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 敏郎 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00196768)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 酵母 / ルシフェラーゼ / 転写因子 / ペルオキシソーム / PPAR / p53 |
Research Abstract |
p53、β-catenin/TCF(Wnt/Wingless 経路)、Rb/E2F、MYCなどの遺伝子産物は転写因子あるいはその補助因子として多数の下流遺伝子の発現を制御している。我々は消化器腫瘍に関わる転写因子とその制御システムを酵母内に再構成し、各因子による制御をノイズのない状態で解析するシステムの開発を行った。初年度は、デュアル・ルシフェラーゼ・アッセイ系の開発を行った。転写因子によるプロモータ駆動活性を蛍のルシフェラーゼ(F-Luc)により、転写因子発現量の内部標準として海シイタケのルシフェラーゼ(R-Luc)により、F-Luc/R-Lucとして定量化するアッセイ法を構築した。この酵母に種々のp53蛋白発現ベクターを導入して野生型および変異型p53の転写活性能の比較を行った。この結果、p53に応答するプロモーターの種類によって変異型p53蛋白の方が野生型p53蛋白よりも転写活性が高い場合のあることが判明した。この変異の種類はdominant negative型の変異であった。この成果を基に2年度は、ペルオキシソーム増殖薬活性化レセプター(PPAR)の新規評価系を酵母で構築した。PPARα、PPARβ/δ、PPARγの3種類の遺伝子についてリガンド-レセプター-レポーター遺伝子発現系を酵母内に再構成することに成功した。 哺乳動物細胞を使う限り、複雑な転写制御システムを他の因子の影響を除外して解析することはできないが、本法は酵母の中で哺乳動物の転写反応系を単純化して観察できることが証明された。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)