Project/Area Number |
13877081
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
千葉 勉 京都大学, 医学研究科, 教授 (30188487)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中畑 龍俊 京都大学, 医学研究科, 教授 (20110744)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 肝移植 / small hepatocyte / 臍帯血幹細胞 / CD34 / HGF / IL-6 / 血液幹細胞 / 肝細胞 / 胆管細胞 / small hepatocycte / oval cell |
Research Abstract |
生体肝移植はわが国ではすでに一般的な医療として定着しつつある。しかしながら拒絶反応を抑制するための強力な免疫抑制剤投与による、種々の副作用が問題となっている。そうした中で移植症例によっては、移植肝にレシピエント自身の肝細胞が含まれている例が存在することが明らかとなり、ヒトの血液幹細胞からの肝細胞への分化の可能性が注目を集めている。そこで本研究ではヒトの血液幹細胞から肝細胞への分化が生じうるか否かを生体内で明らかにすることを目的とした。このために男性生体肝移植ドナーから得た肝細胞のsmall cell分画、およびヒト男児臍帯血由来のCD34陽性細胞を得て、これらを2.4GyのCo照射を受けた8-10週令のscid+NODあるいはscid+NOD+γ受容体欠損メスマウスに静脈投与した。またこれらのマウスにCC14あるいはコリン欠乏食を投与して、急性、慢性の肝障害を惹起して、同様の実験をおこなった。これらのマウスの肝細胞を採取してY染色体に対するFISHをおこないヒト肝細胞が定着しているか否かを検討したところ、肝傷害のないマウスではヒト肝細胞の定着はほとんど認められなかった。一方、肝傷害マウスでは、長期のコリン欠乏食投与マウス、およびCC14慢性投与マウスにおいてのみヒト肝細胞の定着が見られた。さらに同時に種々の増殖因子、サイトカインを投与したマウスでは、HGF, IL6同時投与マウスにおいてヒト肝細胞数が最も多く認められた。しかしながらヒトsmall hepatocyteと臍帯血CD34陽性細胞との比較では、small hepatocyteの方が約10倍定着率が高かった。またこれらヒト由来の細胞は移植後10週以降徐々に減少して、20週令ではほとんど観察されなくなった。以上の結果から、ヒト臍帯血幹細胞が生体内で肝細胞として定着する可能性が示唆された。
|
Report
(2 results)
Research Products
(12 results)