ヘムオキシゲナーゼ1の心不全への関与の検討と臨床診断への応用
Project/Area Number |
13877109
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
丸山 幸夫 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90004712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 和信 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (80222959)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ヘムオキシゲナーゼ / 心不全 / 肺高血圧 / 一酸化炭素 / 右室肥大 |
Research Abstract |
ヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)の心不全への関与を実験的に検討した。また、本酵素系が臨床診断に応用しうるか否か臨床研究を実施した。 1.実験的心不全モデルにおけるHO-1の発現とその意義の検証 マウス肺高血圧右室肥大モデルを作成したところ、肺および圧負荷を受けた右心系でHO-1が誘導されることを観察した。このHO-1の活性を阻害すると肺高血圧が増悪し右心肥大が助長されたことからHO-1が肺高血圧や右室肥大に対して生体防御的に機能していることが推定された。本研究成果は平成13年のアメリカ心臓学会において発表後、論文化した。 2.ヒト心不全の診断及び治療へのHO-1の応用の試み 慢性心不全患者の診断目的に採取した心内膜下心筋生検試料や心不全で死亡された患者の剖検試料におけるHO-1の発現を検討した。HO-1蛋白は心筋の変性が高度な症例で脳性利尿ペプチド(BNP)とともに心筋に発現していることが分かった。さらに慢性心不全患者の急性増悪時に動脈ガス分析とオキシメトリーを実施した。HO-1反応産物の一つである一酸化炭素(CO)と血中ヘモグロビンとの比較的安定な産物であるCOHbが非代償期の心不全において一過性に上昇し、治療により低下することが明らかになった。また、この上昇は心機能分類(NYHA Class I-IV)に比例した。本研究の一部を平成13年のアメリカ心臓学会と平成14年の日本循環器学会総会で発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)