Project/Area Number |
13877125
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
小林 陽之助 関西医科大学, 医学部, 教授 (50034062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓮井 正史 関西医科大学, 医学部, 助手 (50309241)
谷内 昇一郎 関西医科大学, 医学部, 講師 (70171832)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 慢性肉芽腫症 / iNOS / nNOS / ST合剤 / 活性化酸素 / 一酸化窒素 / フローサイトメトリー / DAF-2 / 一酸化窒素合成酵素 / ブドウ球菌 |
Research Abstract |
【目的】慢性肉芽腫症(以下CGDとする)患児では重症感染が致命的となる。CGD患児は長期間スルファメトキサゾール・トリメトプリム合剤(以下ST合剤とする)を内服することにより感染に対して予防することができる。しかしこの感染予防の機序は不明である。今回我々はNOを直接検出する試薬である4,5-Diaminofluorescein(以下DAF-2とする)を使用して好中球中のNO産生量を測定、またST合剤のNO産生に対する影響をみた。 【対象と方法】対象は正常健康成人5例とCGD男児5例である。採血時は感染もなく、ST合剤のみで経過を観察されていた。健常成人あるいはCGD患児の全血1mlにLPS、ABPC、CAM、ST合剤、DAF-2DAを添加してインキュベーションした。インキュベーション終了後はフローサイトメーターを使用してDAF-2の蛍光強度を測定した。 【結果】ABPC、CAMのDAF-2蛍光強度はコントロールと比較して変化はなかったがST合剤は臨床的血中濃度、10倍の血中濃度ともにDAF-2蛍光強度は増加した。また臨床血中濃度の10倍をCGD患児の血液に添加したときもDAF-2蛍光強度はLPS単独で刺激したときより増加した。 【結語】INF-γをCGD患児に注射することによりNO産生量が増加し、しかも増加したNOが細菌の殺菌に機能していると最近報告された。上記の報告と併せて考えるとST合剤がCGD患児の感染に予防的にはたらく機序はNOが関与している可能性を示すことができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)