29Aモノクローナル抗体が認識する新しい表皮基底膜分子の同定
Project/Area Number |
13877127
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
清水 宏 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00146672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 浩一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50301883)
澤村 大輔 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (60196334)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 表皮 / 基底膜 / 表皮水疱症 / VII型コラーゲン / ラミニン5 / 29A / クローニング / 分子 |
Research Abstract |
29Aモノクローナル抗体は成人ヒト表皮基底膜と特異的に反応するが、妊娠末期のヒト胎児皮膚とは全く反応しないことから、本モノクローナル抗体が認識する29A抗原は出生後、新生児期にはじめてが発現してくるユニークな基底膜分子であることが今回の研究で再確認された。また29A抗原はVII型コラーゲンを完全欠損している劣性栄養障害型のみならず、VII型コラーゲンの発現が若干減少しているだけの非Hallopeau-Siemens劣性栄養障害型表皮水疱症の患者皮膚でも全く発現していことが判明した。 今回の実験では、29Aモノクローナル抗体が認識する表皮基底膜部分子のcDNAを大腸菌発現ライブラリーを用いてクローニングした。具体的には、Normal Human Epidermal Kerationcyte(NHEK)を培養してRNAを分離し、mRNAを精製し、mRNAを用いてreverse transcriptionを行ってcDNAを作成し、λTripleExファージミドcDNAクローニングベクター(クローンテック)に組み込み、Human Keratinocyte cDNAライブラリーを作成した。Keratinocyte cDNAライブラリーを大腸菌に導入して、大腸菌内で組み換えタンパク質を発現させた。タンパク質を写し取ったニトロセルロース膜にと29Aモノクローナル抗体を含む培養上清を反応させて、反応するcDNAクローンを発現する大腸菌を分離した。その結果、現在まで3つの候補遺伝子を拾うことができた。このように、本研究により、これまで未知の分子であった29A抗原の本態解明に大きく近づくことができた。今後さらに、A29分子の解析を進めていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)