スパイロメータ利用、体幹部定位放射線治療用呼吸モニター下放射線照射システムの開発
Project/Area Number |
13877145
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
西口 郁 北里大学, 医学部, 講師 (20198451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 雅史 北里大学, 医学部, 助手 (30265623)
早川 和重 北里大学, 医学部, 教授 (70114189)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 体幹部定位放射線治療 / 呼吸モニターシステム |
Research Abstract |
平成13年度の研究成果を基礎に臨床研究に進んだ。原発性肺癌、転移性肺癌患者を対象に計50名の患者にフェイスマスクもしくはマウスピースを装着し、呼吸状態をモニターしながら、呼気で息を止め、定位手術的照射を行った。呼吸位相の再現性はきわめて良好であり、息止めに伴う腫瘍(標的)の移動は1mm以下と考えられ、高精度の治療を行うことができた。治療計画装置から得られるDRR(digitally reconstructed radiography)画像とポートグラフィの重ねあわせにより、腫瘍に金属マーカを刺入するといった侵襲的な手技を用いることなく、確実、簡便に照射野を検証、照合、再現できる方法の開発を試みたが、DRRとポートグラフィの画像特性が異なり、重ね合わせの基準となる構築物を同定することが困難で、実際に照射をする際に治療計画上の照射野位置(アイソセンタ)を患者に投影することが困難であった。上記の問題点のため、照射野の検証、照合に時間を要するものの、腫瘍の制御はきわめて良好で、照射後腫瘍径の縮小、不変を示し、増大を認めた例は存在しない。照射線量としては原発性肺癌に対しては、従来の照射法で1回3Gyを10回で計30Gyまたは1回2Gyを20回で計40Gyを照射した後、定位手術的照射を用い、中心線量20Gyを照射した。転移性肺癌に対しては、定位手術的照射のみで中心線量30Gyを照射している。上記の治療に伴う重篤な副作用は認められていない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)