Project/Area Number |
13877217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
高橋 敏夫 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (20206824)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | パーキンソン病振戦 / SCH23390 / WAY100635 / EEDQ / MPTP / パーキンソン病 / 振戦 / 背側縫線核 / セロトニンニューロン |
Research Abstract |
【目的】黒質線条体ドパミン系と背側縫線核(セロトニン系)を障害あるいは抑制することにより、薬理学的にパーキンソン病振戦の誘発が可能かどうか検討した。【実験方法】(1)黒質線条体の障害目的にMPTP 3mg/kg/dayの筋注を隔日に行い、施行7回目から5-HT1A antagonist (WAY100635,SigmaRBI社)の筋注投与(0.3,0.5mg/kg/day)を2頭の成猫で行った。(2)MPTPの代わりにdopamine D1 antagonist (SCH23390)と5-HT1A antagonist (WAY100635)(0.3,0.5mg/kg/day)の筋注投与を成猫2頭で行った。(3)dopamine D1/D2 antagonist (EEDQ,6mg/kg)と5-HT1A antagonist (WAY100635)(0.3,0.5mg/kg/day)の筋注投与を成猫1頭で行った。【結果】(1)セロトニンのオートレセプターを介するフィードバック制御を考慮して、これにMPTPの投与の効果が発現される時期が重なるように実験を組み立てたが、MPTPの投与効果である固縮・無動自体が得られず、パーキンソン病振戦の発現も確認できなかった。(2)実験1と同様にセロトニンのオートレセプターのフィードバック制御を考慮しWAY100635を連日12回まで投与して、SCH23390を追加したが、パーキンソン病振戦の発現はなかった。(3)実験1・2と同様にWAY100635を投与し、これにEEDQを追加投与したが、パーキンソン病振戦の発現は得られなかった。【考察】我々がこれまで行ってきた背側縫線核の凝固破壊とMPTPの投与実験では、投与7〜10回目で固縮・無動とともに静止時振戦が得られているが、今回の薬理学的検討では、ドパミン系に作用する何れの薬物でも固縮・無動の傾向が充分に発現されておらず、振戦発現の前提条件である静止時の筋緊張が不十分でなかったことが5-HT1A antagonistの振戦誘発に影響した可能性がある。【結語】未だ、充分な検討がなされたとは言えず、筋緊張を充分に誘発する薬物とその投与量の検討をした上で、再検討が必要であろう。
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