片側顔面痙攣の病態解明に向けて=動物モデルの作成=
Project/Area Number |
13877220
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山上 岩男 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (90241968)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 英一 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (10225493)
村井 尚之 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (80241967)
山浦 晶 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40009717)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
|
Keywords | 片側顔面痙攣 / 顔面神経 / 動物モデル / 神経血管減圧術 / 誘発節電図 / 誘発筋電図 |
Research Abstract |
片側顔面痙攣発生のメカニズムと病態解明のため、前年度われわれは、ラットの顔面神経核に慢性的刺激電極を挿入する手技を確立し、顔面神経核に慢性電気刺激を与え、顔面神経核の異常興奮状熊を作成することを試みた。その結果、慢性電気刺激開始後30日にlateral spreadと思われる異常誘発筋電図の発生を認めた。このlateral spreadは慢性刺激により発生した顔面神経核の異常興奮状態を反映するものであり、顔面神経核の異常興奮状態を作成することにより、片側顔面痙攣の動物モデルを作ることができると考えた。本年度はラット顔面神経核の異常興奮状態を薬理学的に作成するために、顔面神経核にカイニン酸(KA)を注入し、急性および慢性の顔面神経核における反応を電気生理学的に検討した。 薬理学的手法によるラット顔面神経核異常興奮状態の作成 前年度確立した手技を用いて、ラット顔面神経核に薬液注入電極を脳定位的に挿入した。薬液群においてはKA溶液を、コントロール群には生食水を注入した。 薬理学的手法により作成した顔面神経核異常興奮状態の電気生理学的検討 急性期における顔面神経核の反応を、顔面筋の動きを肉眼的に観察するとともに、安静時顔面筋電図、顔面神経核刺入電極からの誘発顔面筋電図を、薬液注入直後から3時間後まで、持続的に記録した。その後1か月間、顔面筋の肉眼的観察と、安静時顔面筋電図および誘発顔面筋電図を経時的に記録した。その結果、KA溶液の顔面神経核注入により、急性期にはfacial myokymia様の片側顔面筋の自発的な異常筋収縮が発生した。その後、顔面神経麻痺が1から数週間続いた。慢性期においては顔面神経麻痺も消失し、顔面神経核の異常興奮状態を示唆する電気生理学的異常は認められなかった。 研究結果の一部を、第5回脳神経減圧術研究会(於:松本)において発表した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)