Project/Area Number |
13877295
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatric surgery
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
棟方 博文 弘前大学, 医学部附属病院, 教授 (80113835)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須貝 道博 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (70206390)
小田桐 弘毅 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (60250601)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 先天性横隔膜ヘルニア / 肺低形成 / 遷延性肺高血圧症 / nitrofen / 肺動脈 / 細胞外基質 / DNA |
Research Abstract |
Nitrofen 100mg投与によって誘導されたラット横隔膜ヘルニア(CDH)の低形成肺における肺動脈壁肥厚の病因を解明する目的で、細胞外基質蛋白質のturnoverを決定するmatrix metalloproteinases (MMPs)とその特異的抑制剤であるtissue inhibitor of metalloproteinases (TIMPs)の関わりを免疫組織化学的に検討した。 妊娠20日目に帝王切開にて胎仔を回収し、左CDHラットの左肺を摘出し、直ちにOCT compondに包埋後、ドライアイス・エヌヘキサン中で急速凍結させた。この凍結組織をクレオスタットにて冠状面で厚さ5μmに薄切し、アセトン固定後、MMP-1(collagenase1)およびTIMP-1の一次抗体を用い酵素抗体法を行った。いずれも室温における湿潤な環境下で1〜12時間反応させた。二次抗体としてアミノ酸ポリマー化酵素標識抗体を用い、DAB-H_2O_2溶液で可視化した。水洗後hematoxylinで後染色し脱水、封入、透徹した。なお、陰性コントロールとしてマウスIgGを一次抗体の代わりに用いた。その結果、CDH群(n=5)および非CDH群(n=5)において、内弾性板外側の肥厚した中膜に存在する平滑筋細胞間にMMP-1陽性と思われる類円形ないし短紡錘型細胞が散見されたが、両者で明らかな差は観察されなかった。一方、TIMP-1はCDH群(n=3)および非CDH群(n=3)においては中膜、外膜には明らかな陽性細胞は観察されなかった。今回の免疫組織学的検討からはCDHにおける肺動脈壁肥厚の病態を示唆する所見が得られなかった。今後、例数の増加と共に、技術面の改善ならびに他の細胞外基質代謝酵素による検討も必要と思われた。
|