HIV感染に関連する口腔病変の病理学および分子病態学的研究
Project/Area Number |
13877302
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高木 実 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30014012)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | HIV / Herpes simplex virus / Human papilomavirus / 分子病理学的研究 / Candida / EB virus / カンジダ / 口腔癌 / LOH / 免疫組織学 / ミヤンマー / ベトナム |
Research Abstract |
1 今回の研究の研究試料の提供および共同研究者としてミャンマーのヤンゴー大学歯学口腔病理Swe Swe Win修士とベトナムのホーチミン大学歯学部口腔病理Nguyen Thi Hong修士の協力で真菌やウイルスについて以下のように検索した。 2 HIV感染症の合併症のひとつとして口腔扁平上皮癌がある。今回ベトナムホーチミン大学の口腔癌について共同研究者、Nguyen Thi Hong修士とLan教授と共同研究を行った。158例の口腔癌を対象として正常口腔粘膜上皮についてp53、mdm-2、Ki-67、MMP9を免疫組織化学的に調べた。染色性の有意な相関が組織分化度(p53、mdm-2、Ki-67、MMP9)、再発(p53、MMP9)、リンパ節転移(Ki-67、MMP9)との間でみられた。 3 共同研究者のSwe Swe Win修士との共同研究ではCandida albicans感染とHPV感染とp53発現についてミャンマーのヤンゴンおよびその周辺在住のビータルタバコ関連の白板症と粘膜膜下線維症を対象として検索して,対象は19例の白板症、8例の粘膜下線維症、11例の扁平苔癬です。 本研究によればビータルタバコ関連の白板症と粘膜か線維症ではp53の発現があったがCandida albicansとHPVの感染はみられなかった。 4 今回HIV感染に関連してみられる口腔病変の主な原因と考えられているCandida、EB virus、Herpes simplex virus、Human papilomavirusについては我々が従来から進めている口腔癌発生の分子病理学的研究と密接に関係しており、本萌芽的研究の基礎は確立している。 5 本研究はアジアのHIV感染症という視点から口腔病変を分子病理的に研究しようとする点で意義を認めた。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)