細胞分裂を膜脂質から見る―その関与と、タンパク質との接点―
Project/Area Number |
13877373
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小堤 保則 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70205425)
|
Project Period (FY) |
2001 – 2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | アクチン繊維 / 細胞質分裂 / 多核 / vacuole / psychosine / galactosylsphingosine / glucosphingosine / COS細胞 / krabbe病 / Globoid cells / galactosylsylsphingosine / 多核細胞 / glucopsychosine / sulfatide / スフィンゴ脂質 |
Research Abstract |
(1)COS細胞を用いたPsychosineによる多核細胞形成に関する研究 これまで最も感受性の高いU937細胞でその作用機構を検討したが、遺伝子導入が容易な点やその他過去の研究の積み重ねから、COS細胞を用いたシステムの構築を行った。COS細胞にPsychosineを添加し多核形成をTime laps顕微鏡を使って観察したところmidbodyの形成以降に多核形成が阻害されていることが明らかになった。また、アクチン繊維を染めたところ、U937では電子顕微鏡でしか観察されなかったアクチン繊維クロット周辺のvacuoleが通常の顕微鏡でも観察可能なほど大きくなっていた。しかしながらCOS細胞では多核形成に必要なPsychosineの量は約20μgで、U937の約10倍必要であったが、先の結果からして、基本的には同じ作用を見ているものと判断した。 (2)細胞質分裂阻害を起こす脂質の構造活性相関に関する研究 Psychosineの他にどの様な脂質が細胞質分裂阻害を起こすかについて検討することによりPsychosineのどの部分が活性に必要であるのかを明らかにした。その結果、糖鎖部分に関してはガラクトース、グルコースは区別しないものの、糖が二つ結合したものではその活性がなかった。また、ガラクトースに硫酸基が付いたものでは、活性の減少が見られた。アミノ基に関しては、これをアセチル化したものではその活性が消失した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(8 results)