巨大遺伝子ファミリーの発現遺伝子選択過程におけるCpGメチル化の解析系の探索
Project/Area Number |
13878138
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
榎森 康文 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60160389)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ゲノム / DNAメチル化 / 遺伝子発現 / 遺伝子ファミリー / 嗅覚受容体 / 多重遺伝子 |
Research Abstract |
(1)ドジョウ嗅覚受容体(MOR)遺伝子クラスター(B/C/Dファミリークラスター)のデフォルト状態のメチル化をbisulfite法で解析した。その結果、コード領域内、および、そのごく近傍では、通常のメチル化、すなわち、CpG配列の80%程度がメチル化されていることがわかった。 (2)クラスター内の遺伝子間に存在する4箇所のCpGアイランドを解析したところ、これまでにCpGアイランド2箇所のメチル化状態を解析したところ、非発現細胞において、そのほとんど(90%以上)がメチル化を受けており、通常のCpGアイランドとは異なる状態(すなわち、通常はCpGアイランドはメチル化は低頻度である)にあることが判明した。現在、残り2箇所の解析を行っている。これらの結果から、MOR遺伝子を発現していない組織細胞では、MOR遺伝子クラスターはヘテロクロマチン化しており、発現し得ない染色体状態にあることが推測された。 (3)このクラスター領域の個体差に関して、個体4匹を用いて検討したところ、コード領域とその周辺の塩基配列はきわめて保存されていたが、遺伝子間の領域では、CpGアイランド領域も含めて相当の個体差が塩基配列レベルで存在していた。特に、CpGアイランド領域を含めて、数kbp以上の介在領域においては、数十から数百bpの欠失・挿入が見られた。しかし、CpGアイランド自体は塩基配列は大きく異なるような場合にも存在しており、CpGアイランドの存在がMOR遺伝子クラスターの発現制御において重要であることが予想された。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)