Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 孝一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30125322)
石 芸尉 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90323063)
松浦 祐司 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10241530)
佐藤 俊一 防衛医科大学校, 防衛医学研究センター, 助教授
本郷 晃史 日立電線(株), オプトロシステム研究所, エキスパート
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Research Abstract |
本研究では,中空ファイバによるレーザ医療を実現するために,国際的なチームを結成し,Er : YAGレーザ,CO2レーザ,アレキサンドライトレーザ等の高出力レーザ伝送に関わる,中空型入射結合系,中空ファイバ導波系,ならびに出射先端デバイスについての研究を行った.得られた研究成果の実績は以下の通りである. 1.Er : YAGレーザ用伝送システムの研究 歯科治療用のEr : YAGレーザ伝送系に基礎を置き,これを眼科治療への展開を図るために,先端装置として,ガラスシーリングキャップを考案した.チェコ工科大学ならびにチェコ軍病院での基礎実験により,眼科治療に有望であることが分った.また,ガラスの代わりに,加工は難しいが石英ガラスキャップを用いることにより,その性能も高まることが明らかになった.現在,入射系及び出射系でのハンドピース部分ち含めた,伝送システムを構築し,更なる臨床に向けての基礎実験を行なっている. なお,以上の系においては,内径が0.7mmの中空ファイバを用いる伝送系であるが,腎結石破壊・除去を目的に,内径0.32mmとより細い中空ファイバを用いる伝送システムを,現在構築中である. 2.各種レーザ用伝送システムの調査 現在,最も使用頻度の高い関節型伝送システムを中空ファイバで置き換える事によって派生する問題点について整理を行い,医療分野では本質的間題点がないことを明らかにした.また,出射ビームの制御を簡単に行なうことが出来る,幾つかのタイプの出射素子についても考案した. 3.国際会議の企画 新デリバリーシステムについての国際会議の企画を当初,独自に計画したが,最終的には,従来から行なわれている国際会議に合流して,各国の認査・結果をもちよった.
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