Project/Area Number |
13897002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐藤 洋 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40125571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永沼 章 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80155952)
藤田 博美 北海道大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60142931)
遠山 千春 国立環境研究所, 環境健康部, 部長 (10150872)
小野坂 敏見 神戸学院大学, 栄養学部, 教授 (20068274)
吉田 稔 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教授 (80081660)
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Project Period (FY) |
2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
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Keywords | 鉛 / 水銀 / カドミウム / セレン / 低濃度曝露 / 交絡因子 / メタロチオネイン / 感受性 |
Research Abstract |
重金属中毒学は、これまで主として産業中毒および公害の健康被害における病態や機序解明の科学として発展し、その成果は産業現場における中毒を激減させ、公害によって混乱した事態を整理し社会的な解決に向けて大きな寄与をしてきた。その反面、社会的な意味で問題が解決すると、科学的中毒学として必要な解明がなされないままになってしまっている。 現在、鉛・水銀・カドミウム等のいくつかの金属で、低濃度の曝露の影響について注目されている。鉛の乳児期曝露の高次中枢神経機能における影響に閾値があるのか、魚食集団の胎児期メチル水銀曝露がどのような影響がどのような「量」でおきるのか、また米による低濃度のカドミウム曝露の影響が懸念されている。 そこで本研究では、鉛・水銀・カドミウム等の重金属中毒学を総括し、何が足りないのか、今後研究の課題として何を検討すべきなのかを明らかにすることを目的しワークショップを開催した。その結果、病態や機序の解明が重要であることは、これまでと同様であるが、それだけでなく、ことに人における曝露リスクを明らかにすることと、特に低濃度曝露の場合には、交絡因子がなんであるのかを明らかにし、それを含めて、リスクを評価する、つまり感受性が一様でないことを前提とすることが、重要であると指摘された。これには遺伝的多型も含まれる。 それをふまえて、各研究者が今後の研究の課題も含む総説を執筆し、文献検索の対象とされる英文のジャーナルThe Tohoku Joumal of Experimental Medicine(Vol.196, Issue 1,2に計10篇、140..ページ、後2篇はこれから掲載予定)に発表した。(734字)
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)