各種神経イメージング手法を用いたヒト脳の聴覚機能の研究
Project/Area Number |
13F03919
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
融合脳計測科学
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
柿木 隆介 生理学研究所
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KECELI SUMRU
KECELI S.
KECELI Sumru 生理学研究所, 統合生理研究系, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2013 – 2015
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Project Status |
Adopted (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2015: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2014: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 聴覚 / 脳磁図 / 脳波 / ヒト |
Research Abstract |
聴性定常誘発反応とは音刺激(連続クリック刺激や振幅変調音など)の振幅包絡の位相と同期した脳から出る聴覚誘発反応の一つである。報告者は振幅変調がない周期的な音に対しても聴性定常誘発反応がヒト脳において惹起されるか否かを脳磁図で調べた。今回の実験には20Hz, 40Hz, 80Hzの周期で繰り返される白色雑音と、繰り返しのない通常の白色雑音を用いた。15人の健常被験者から脳磁図を用いて聴覚誘発反応を記録したところ、周期的な白色雑音には、その周期性と同調する脳神経活動が認められたが、通常の白色雑音ではそのような反応は認められなかった。この結果は、音刺激に振幅変調がなくとも音の波形内に繰り返しがあれば、その繰り返し周波数に対応した反応が惹起されることを示している。この研究内容の一部は、2014年3月16-18日に開催された第91回日本生理学会大会にて発表された。 人工内耳装用者がどのように音の周期性を弁別しているかを調べるためには、比較的簡便に様々な場所で行動データを得ることが必要となる。そのために持ち運びができ、簡便に行動指標を計測できるiPadを購入した。iPadを用いれば、人工内耳装用者が画面に触れるだけで行動データが計測できる。二者択一形式に様々な周期的な雑音や周期性のない雑音を聞かせ、それが同一か否かを尋ねる。このように持ち運びの可能な計測機器を用いることで様々な環境下での計測が可能となるばかりでなく、60Hzの周期を有する交流電源に計器を直接つなぐことを避ける事も可能となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既に研究を1つ完成し、論文を執筆中である。新しい2つの研究アイデアについて構想を練っている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究費助成事業は、まだ開始後6か月であるが、既に研究を1つ完成し、論文を執筆中である。また、新しい2つの研究アイデアについて構想を練っている。現在のペースで研究が進展することを期待している。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)