神経性過食症患者に対する自尊感情向上プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
13J00965
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹田 剛 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 神経性過食症 / 自尊感情 / 自己概念 / 自己評価 / グループ療法 / グラウンデッド・セオリー・アプローチ / 生き生きとした自己 / プログラム開発 / ランダム化比較試験 / プロセス研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的 神経性過食症患者の自尊感情を向上する理論統合的なグループ療法である「“このままでいい”自分をめざすグループ」の開発と評価を行った。 方法 A病院に外来通院中の神経性過食症患者5名の協力者を得たが,follow up時点までグループに参加した3名を分析対象とした(全て女性,平均年齢30.3±3.2歳)。量的効果測定にはRosenberg自尊感情尺度(Rosenberg, 1965)等を用い,post-test・pre-test・follow upの3時点で効果を測定した。質的効果測定には,follow up後に半構造化面接を実施した。 結果と考察 まず量的効果について、post-test・follow up両時点で自尊感情得点に向上がみられたが,大きな値ではなかった。またBulimic Personality Assessment Sheetの自己評価得点における6つの自己概念全てで向上がみられた。摂食障害得点においても,follow up時点でグローバル・スコア及び全ての下位尺度において改善がみられた。さらにDSM-5の重症度判定において全ての参加者で1段階以上の改善がみられた。以上より,グループのもつ量的なエビデンスが確認された。次に質的効果について、3名ともにグループ参加を通して自尊感情の向上を体験しており,その体験が周囲の対人関係を良好にし,ストレスが減少することで摂食障害症状の軽減が体験されていることが示された。しかし,自尊感情の向上に関するプロセスについては参加者の語りに差異がみられ,また意味づけが異なっていることが示された。本研究から,質的なエビデンスも確認されたといえるが,グループの実施においては各参加者がもつ自尊感情の意味づけについて考慮する必要があると示された。以上より「“このままでいい”自分をめざすグループ」には一定の効果があることが示された。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)