Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究はオランウータンの自己運動像の認知とその認知特性について選好注視法を用いて明らかにすることを目的とした。ボルネオオランウータン3頭(推定59歳のメス、49歳のメス、29歳のオス)を対象とし、以下の3つの実験を実施した。【1】自己運動像の認知に関する検討:オランウータンの自己運動像の認知機能について検討するため、自己の動作と「同期する自己像」と「同期しない自己像」を対呈示し、それぞれに対する注視時間を指標として両者を区別できるか検討した。【2】遅延呈示された自己運動像の認知に関する検討:「2秒遅れて同期する自己像」と「同期しない自己像」を対呈示し、両者を区別できるか検討した。【3】左右反転した自己運動像の認知に関する検討:「同期する反鏡映の自己像」と「同期しない反鏡映の自己像」を対呈示し、両者を区別できるか検討した。以上の検討の結果、第1実験において3頭のオランウータンは「同期する自己像」を「同期しない自己像」よりも有意に長く注視することが示された。また第2実験では推定59歳のメス以外の2個体は、「2秒遅れて同期する自己像」を「同期しない自己像」よりも長く注視した。第3実験では第2実験と同様、推定59歳のメス以外の2個体は「同期する反鏡像の自己像」を「同期しない反鏡像の自己像」よりも有意に長く注視することが示された。以上の結果から、オランウータンは(1)「同期する自己像」を「同期しない自己像」と区別して認識できること、(2)「2秒遅れて呈示する自己像」を「同期しない自己像」と区別して認識できること、(3)「同期する反鏡映の自己像」を「同期しない反鏡映の自己像」と区別して認識できることが明らかになった。特に(2)(3)の知見から、時間的な遅延や左右の空間属性が異なっていても、オランウータンは自己の運動像を認識できる可能性が示唆された。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2015 2014 2013
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 3 results, Acknowledgement Compliant: 1 results) Presentation (4 results)
動物園水族館雑誌
Volume: 未定
40020619469
2013年度京都大学野生動物研究センター研究年報
Volume: なし Pages: 34-35
Campus Health
Volume: 51(2)(未定)
PLoS ONE
Volume: 8(12) Issue: 12 Pages: e82073-e82073
10.1371/journal.pone.0082073
2012年度京都大学野生動物研究センター研究年報
Pages: 42-42