遺伝子改変マウスを用いたウイルス感染時の新規自然免疫機構の解明
Project/Area Number |
13J01978
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岡本 将明 北海道大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2015: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2014: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 自然免疫 / ウイルス / HCV / RLR / TLR3 / 脱分化 / RNAセンサー / TICAM-1 / IL17 / 炎症 / 免疫疾患 / 感染 / ウイルス感染 / IPS-1 / III型IFN / 樹状細胞 / 肝細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
RNAウイルスであるHCVの感染における病態の進行過程では、肝星細胞の筋繊線芽細胞への分化転換により組織の繊維化が起こり、肝硬変に進展する。また、肝発ガンに於いては、肝実質細胞のEMTから癌幹細胞が生じることが示唆されており、HCV感染の病態進行では、細胞の脱分化、分化様のイベントが発生している。当研究室では、ウイルスの二本鎖RNAに対する応答解析に用いられるpolyI:Cで細胞質内の自然免疫経路RLRを刺激することで、ヒト繊維芽細胞 BJ細胞に於いて、脱分化マーカーであるOCT3/4を含む山中因子が発現上昇する知見を得ていた。そこで、今年度はHCV感染時に於ける細胞の脱分化に、自然免疫によるウイルス核酸認識経路が関与し得るかを検討した。RLRであるRIG-Iに認識されるHCV RNAの3'UTRをBJ細胞質内に投与したところ、polyI:C同様にOCT3/4のmRNAの発現が上昇することがわかった。この発現は蛍光顕微鏡による観察により、タンパク質レベルでも確認された。一方で、二本鎖RNAセンサーであるTLR3経路を活性化させた場合には、OCT3/4の発現上昇は観察されなかった。また、OCT3/4が発現する際、IFN-betaの著しい発現上昇が同時に見られるため、siRNAによるKDや阻害剤によりIFN経路がOCT3/4発現に関与するか検討し、OCT3/4の発現上昇はIFN経路に非依存的であることを示唆する知見が得られた。さらに、肝星細胞株を用いて、RLRまたはTLR3を活性化することで、筋繊維芽細胞への分化転換が生じるか、あるいは促進されるかをコラーゲン、転写因子の発現によりに検討したが、関与は認められなかった。
|
Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Report
(3 results)
Research Products
(3 results)