大戦期ポルトガルにおけるエリアーデの宗教学的営為に関する研究
Project/Area Number |
13J02116
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
奥山 史亮 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥2,880,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2014: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2013: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 宗教史学 / 宗教現象学 / ルーマニア / 亡命史 / ルーマニア正教会 / 宗教学 / エリアーデ / 亡命者 / ポルトガル / ソヴィエト / 宗教文化 / 移民 / 共産主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの研究成果により、大戦期ポルトガルにおけるミルチア・エリアーデの宗教研究は、ルーマニアを亡命した人間との密接な交流のもとに行なわれたことが明らかになった。そのため、今年度は、エリアーデがほかのルーマニア人亡命者と協同した活動内容を解明することにつとめた。とりわけ、エミール・シオランとヨアン・ペトル・クリアーヌとの交流に着目し、以下の三点を解明した。 1)エリアーデは、エミール・シオランと亡命後も交遊を続け、亡命者組織の運営及び共産党への抵抗運動に共同して尽力していたこと。2)ルーマニア保安警察は、エリアーデとシオランの活動を警戒し、彼らの活動を監視していた。エリアーデとシオランも、自分たちの活動が監視されていることを自覚しており、彼らの言論活動はルーマニア共産党および保安警察激を激しく非難する性質を帯びていたこと。3)ヨアン・ペトル・クリアーヌは、イタリア宗教史学派およびオランダの宗教現象学派と積極的に交流しながら、エリアーデの宗教研究に関するあらたな解釈を示そうと試みていたことが明らかとなった。 上記の1)と2)については、研究論文としてまとめ、『東京大学宗教学年報』に研究成果として発表した。上記の3)については、日本宗教学会および宗教倫理学会において、研究報告を行なった。さらに上記の3)に関する重要な研究資料であるエリアーデとクリアーヌの往復書簡、Mircea Eliade, Ioan Petru Culianu, Dialoguri intrerupte: corespondenta Mircea Eliade――Ioan Petru Culianu, Iasi, Polirom, 2013をルーマニア語から全訳し、慶應義塾大学出版会から『エリアーデ=クリアーヌ往復書簡1972‐1986』(佐々木啓、奥山史亮共訳、2015年8月)として刊行した。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)